2027年の開業をめざすリニア中央新幹線の特需を見込んで、名古屋駅ではすでに続々と再開発が進められています。新しい高層ビルが立ち並び、駅前の景色も変わってきました。今回は、特に注目されているタワービルをいくつかピックアップしてご紹介していきます。名古屋周辺にお住いの方だけでなく、旅行などで名古屋を訪れる方も、ぜひご覧ください。

・JRゲートタワー

2017年4月にグランドオープンしたのが、「名古屋駅の新たな顔」ともいわれているJRゲートタワーです。JRセントラルタワーズと一体化しており、これで名古屋駅には超高層ビルが3棟並ぶことになりました。

JRゲートタワーは地上44階・地下1階からなる高さ約220mのビル。JRセントラルタワーズのキーテナントでもあるJR名古屋タカシマヤが「タカシマヤ　ゲートタワーモール」として地下1階～8階を占めています。レストラン街もJRセントラルタワーズと連結しているため、巨大な姉妹ビルという方が正しいかもしれません。「毎日通っても飽きない、いつでも気軽に使えるレストラン街」をコンセプトに作られており、どんなシチュエーションでもカジュアルに使える飲食店が37店舗も出店しています。JRセントラルタワーズの「タワーズプラザ　レストラン街」と合計で76店舗と、フロアの規模は日本最大級。とりあえず何か食べたいときは、ここに行けば間違いありません。

・名古屋ルーセントタワー

名古屋駅からルーセントアベニューという地下道でつながっているのがこちらの名古屋ルーセントタワー。地上40階・地下3階からなる高さ180mのビルです。基本的にはオフィスビルなのですが、地下1階～3階と最上階にはレストランが入っています。

ルーセントとは英語で「光る、輝く」という意味を持つ言葉。ゆるやかなカーブを描いている全面ガラスの東面は、オフィスビルとしては珍しいアシンメトリーな形状になっています。クリエイターの作ったアート作品が飾られているメインエントランスや地下道は個性的かつスタイリッシュ。独自のセンスが光っています。

・モード学園　スパイラルタワーズ

スパイラル(螺旋)の名の通り、2つのビルがねじれながら空に伸びていく奇抜かつ未来的なデザインが目を惹くスパイラルタワーズ。地上36階・地下3階からなっており、1階～36階には美容学校としての実績が高い「名古屋モード学園」、デジタル人材を育てる「HAL名古屋」、医療分野に強い「名古屋医専」の3つの専門学校が入っています。ちなみに、1階の一部と地下1階・2階は商業施設、地下3階は立体駐車場です。

ビルの正面にはフロリアン・クラールというドイツ人の彫刻家によるモニュメント「ムーブメントNo.7ミノトス」が鎮座。そちらにネオン管での学校名サインが取り付けられています。ラッパのような形をしたこのモニュメントは、給気塔としての役割も果たしています。

名古屋駅にあるこれらのビルは、規模もデザインも、ほかの地域にある一般的な駅ビルとは一線を画すものばかり。旅行などで名古屋を訪れた際は、立ち寄ってみるといいかもしれません。名古屋の有名観光地に訪れた際とはまた違った視点で、新たな名古屋の魅力を感じられるはずです。（最終更新日：2021/1/10）