東海地方で有名な水子供養のお寺さんといえば、愛知県岡崎市にある弘正寺です。
こちらのお寺さんでは、３０年以上も昔から「水子供養なら弘正寺」と言われる程有名になり、
今でも供養のために訪れる多くの参拝者が絶えません。
色々な事情で、産まれることが出来なかった子供の供養をするために、お地蔵さんを奉納して
供養する父母の姿があります。参道を歩いていきますと境内には、１万５千余りの水子供養の
万体地蔵尊が祀られて、この一体一体の地蔵尊が手に風車を持っていて風を受けて回っている。
この光景を見た時には、一瞬「さいの河原」を思わせるような不思議な世界観を感じさせてくれます。
その他境内には、弘法大師像や縁結びのものまであり、参拝者の目を引きつけています。
さいの河原というのは、１３才以下で亡くなった小さな子供達がたどり着くあの世の世界です。
亡くなってしまった子供達が、あの世の極楽でやすらかに眠るために、父母が祈りを込めて
水子供養をします。水子供養は、親である父母が懸命にお祈りをして供養することが一番大切で、
その想いが水子に届いてこそ、本当のやすらぎを与え極楽で安心して暮らせるようになります。
生きている親も、亡くなってしまった子供も共にやすらぎを得るのは、こういった供養する
境地が必要でしょう。